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地鎮祭を終えて — これから始まる 9 坪の家づくりを前に思うこと

地鎮祭を終えて — これから始まる 9 坪の家づく...

2025年9月25日、無事に地鎮祭を終えることができました。
地鎮祭という儀式が、ただの形式ではなく、私は “決意の儀礼” のように感じられました。

土地の神様への挨拶、安全と無事を願うこと。
これから始まる工事の安全を祈ること。
家づくりを始める自分自身の気持ちを、改めて言葉にすること。

式の中で玉串を捧げたり、建築予定地へ行って四方を清めたりすると、「この場所に私の家を建てる」という覚悟がひときわ強く刻まれたように感じます。

これまで、“家を建てる”ということは、どこか自分から少し離れた話だと思っていました。
というのも、私はこれまでの人生で 8 回以上 引っ越しを重ねてきており、住む場所に強いこだわりを持ってこなかったのです。

そのたびに新しい環境に順応し、生きていく場を柔軟に受け入れてきました。

だからこそ、“家を建てる”という決断は、自分にとって未知であり、遠いものだったのかもしれません。

しかし、営業としてお客様と対話を重ねる中で、「家」という存在がただ住む場所以上の意味を持っていることに気づき始めました。
家族や自身の安らぎ、時の流れ、そこに刻まれるかけがえのない記憶……そうした日々の営みを、自分の暮らしの中で「かたち」にしたいと思うようになったのです。

そこで、私は小さな家を建てる決意をしました。
建築面積 9 坪、延床面積 18 坪という、コンパクトな住まいです。

なぜ「小さな家」なのか。その想いもしっかりと言葉にしておきたいと思います。
年を重ねるにつれて、物を持たない生活へ自然と移っていきたいという憧れがあります。
モノに囲まれるよりも、自分にとって本当に必要なものだけを選び、そこにこそ “豊かさ” を感じたい。
自分にちょうどいい、ミニマムで丁寧な暮らしを続けていきたいのです。

たとえ住まいは小さくとも、採光・通風・居心地を大切にし、自分らしさを感じられる空間を持ちたい。
小さくつくるからこそ、空間ひとつひとつの意味が濃くなります。
小さくても、心地よく、豊かに暮らせる家を、これからじっくりと築いていこうと思います。

またお話聞いてくださいね。