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暮らしの始まり

2026.03.31
暮らしの始まり

住みはじめて、1週間が経ちました。

ダンボールはまだいくつか部屋の隅に残っていて、「片付け終わった」とはとても言えない状態です。

どこに何をしまうか、まだ決めきれていないものがいくつかあって、毎日少しずつ、自分の暮らしのかたちを手探りしているところです。

それでも——住んでいます。ちゃんと、ここで。

 

 

ずっとやりたかったこと

片付けの途中でも、どうしてもやらずにはいられなかったことがあります。 それは「ガスオーブン

でパンを焼くこと」。 以前の家では叶わなかった、ずっと温めてきた小さな夢です。新居に引っ越したら

絶対にガスオーブンにしようと心に決めていました。

生地を捏ねて、一次発酵を待って、成形して、二次発酵。オーブンが温まってくる頃には、東の窓から朝日

がやわらかく差し込んで、キッチンの白い壁をゆっくりと照らしていきました。部屋の隅までひかりが満ちて

くるのと、パンが焼けるにおいが広がってくるのが、ほとんど同時で、

太陽の温もりとオーブンの熱が家全体をやさしく包んでくれているようでした。

焼き上がった丸パンをケーキクーラーに並べたとき、思っていた以上に嬉しくて、胸がじんとしました。「ああ、

ここに住んでいるんだ」という実感が、こういう瞬間にふっとやってくるものなのかもしれません。

 

片付けの合間に、少しずつ

 

完全に片付いているわけではないけれど、お気に入りのものだけは早めに「居場所」を決めました。 窓辺に

並べたのは、20代の頃に自分で撮影したスライドフィルムです。引っ越しの片付けをしていたら、ダンボールの

中からひょっこり出てきました。 すっかり存在を忘れていたのに、光に透かしてみると、あの頃夢中でシャッター

を切っていた記憶がじわりと蘇ってきてました。懐かしいような、少しくすぐったいような気持ちになりました。

新しい家の窓辺に並べてみたら、思っていた以上にしっくりきて、そのままここに飾ることにしました。片付けの

途中でこういう”寄り道”があるから、なかなか終わらないのかもしれません。

片付けが終わったら、またご報告しますね。