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地鎮祭に寄せて

2026.09.05
カテゴリー :オモタニさんブログ

昨年の9月25日、 我が家の地鎮祭を行いました。

あれから、ちょうど一年が経とうとしています。

 
あの日、玉串を捧げ、 建築予定地の四方を清めながら、「この場所に、私の家を建てるのだ」という覚悟が、
胸の奥にひとつ、刻まれたのを覚えています。

地鎮祭というのは、ただの形式的な儀式ではなく、自分自身の気持ちを改めて言葉にする時間でもあるのだと、
あのとき初めて実感しました。

 

思えば私は、これまでの人生で 8回以上の引っ越しを重ねてきました。 そのたびに新しい環境へ順応し
住む場所には、あまり強いこだわりを持たずに生きてきたように思います。

だからこそ「家を建てる」という決断は、自分にとってどこか遠い話でした。

けれど、営業としてお客様と対話を重ねるなかで、家というものがただ住むための場所ではなく、
家族の安らぎや時間の積み重ね、 そこに残っていく記憶そのものなのだと、 少しずつ気づかされていきました。

そうして私は、 建築面積9坪、延床面積18坪という、小さな家を建てる決意をしたのでした。

物を持たず、自分にとって本当に必要なものだけを選び、 ミニマムで丁寧な暮らしを続けていきたい。
小さいからこそ、光や風、 ひとつひとつの空間の意味が、濃くなっていく。 そんな想いを込めた住まいです。

 

そして今月、私はまた同じ場所に立ちます。 今度は施主としてではなく 2組のご家族の地鎮祭に立ち会わせていただく立場として。

あの日、自分の中に生まれた覚悟を思い出すたびに、 これから始まるご家族の物語に自分のことのように心が高鳴ります。

打ち合わせを重ねてきた2組の顔を思い浮かべながら、 当日、玉串を捧げるその瞬間、 どんな覚悟が、どんな想いが芽生えるのだろうかと、
今からとても楽しみにしています。

 

家を建てるということは、 きっと誰にとっても、 少しだけ人生の速度が変わる出来事です。

その最初の一歩に、 今月は2組のご家族分、立ち会わせていただけることを、 心からありがたく、そして嬉しく思います。

玉串を捧げるその瞬間が、それぞれのご家族にとってこれから始まる暮らしへの確かな一歩になりますように。